気付く

探偵・調査員に対し基本的にマニュアルはありません。探偵事務所とはそういうものです。

マニュアルはありませんが、ここに行けばこれが分かる。というものはあります。

国会図書館に行けば全国の住宅地図が置いてあり、コピー可能とか、インターネットで得られる情報があって、このサイトに行けばこんなことが分かる、などです。

しかしそれだけでは調査に必要な資料を取ってくるだけで終わってしまいます。自分で取ってきた資料をどう読み解くのか?は調査員の資質に係わってきます。その資料をよく読み、メモするということが大事です。自分もそうなのですが、最近はメモを取ることが非常に少なくなってきています。ペーパーレスといわれてかなり経ちましたが、本当にそうだとおもいますね。元々学のない自分なのですが、字を書くことによって「記憶する」ということがあります。書かないと覚えないんです。書いても忘れるくらいなんですから。

何か思い出すときに手帳に控えていればサッと見ることができます。最近ではスマートフォンにメモる事も出来ますから本来ならそれでもよいのでしょうが、やはり「書く」ということはかなり大事な気がします。

前置きが長くなりましたが、「気付く」ということはかなり大事です。普段通勤に使われている道や電車、バスのことに気を配っている方はどれ位いるでしょうか?

時間がたてば色々と変化があります。本日も先程、事務所からあるいて昼食を摂りにいったのですが、いつも行くラーメン店の横に新しくとんかつ店(串揚げ店)が出来ていました。そこは最近まで中華系ラーメン店のお店でした。何気なく通ってはいたのでしょうが、とんかつ店に変わっていたことに気が付きませんでした。

また、春になって色々な植物が花を咲かせていたりします。道端のアスファルトの隙間から色々な植物が元気に咲いてきています。そういう細かい所にも目が行くということは、この職業には非常に大切な事ではないかな?と思います。

ただ何気なく通り過ぎるではつまらないですよ、多分。

このことは数年前にとある勉強会に出席したときに、講演してくださった先生が仰られていたんです。昨日そのことを思い出し、今回ブログに投稿しています。

探偵、調査員になりたい人は自分がどんな人間なのか?いつも同じ視点から物事を見ていないか?何気なく通り過ぎていないか?を考えてみれば適職かそうでないかが分かると思います。

こういうのが探偵のマニュアルになるのでは?と勝手に思いました(笑)